ナノ加工 コエンザイムQ10
ナノ加工のコエンザイムQ10は18倍の吸収性。
臓器や筋肉が働くためにはエネルギーが必要ですが、そのエネルギーを生み出す元になるのがアデノシン三リン酸(ATP)という物質です。コエンザイムQ10は、細胞レベルから体を活性化。ナノ加工で、安定したコエンザイムQ10は、18倍の吸収性を発揮、腸の膜をくぐり抜けて血管に吸収され、活性酸素を除去します。
ナノ加工のコエンザイムQ10とは?
環状オリゴ糖(シクロデキストリン)というバケツ型構造の分子にコエンザイムQ10を抱え込ませる技術です。こうしたコエンザイムQ10を環状オリゴ糖による包接体と呼びます。従来のコエンザイムQ10は、光や熱に非常に弱いので、消失しやすいうえに、他のビタミン類や抗酸化物質と混ぜることでもすぐに消失してしまう性質があります。しかも、コエンザイムQ10は脂溶性なので、吸収率が悪いと言う特徴を持っています。包接する事によって従来のコエンザイムQ10と比べて、驚くほど長期間保存ができる上、生理活性が格段に向上します。
以上は、シクロデキストリンの先端技術を研究している寺尾啓二工学博士の内容を要約しました。参考文献としては、「シクロカプセル化コエンザイムQ10」のちから(寺尾啓二著、長崎出版発行)があります。
シクロデキストリンとは?
デンプンから酵素反応によって合成されるブドウ糖を構成単位とする環状オリゴ糖です。環のサイズによって、その内腔にさまざまな分子を包み込む(包接する)事ができます。この性質を生かして、次のような応用が可能です。
- 安定化…光、紫外線、熱に不安定な物質や、酸化、加水分解されやすい物質を包接することによって安定化する。
- 可溶化…水に溶けにくい物質を包接し、水に溶解させる。
- 徐放…有用成分(例えば、医薬、香料など)をあらかじめ包接して、徐々に放出する。
- マスキング…嫌な臭い、味等を包接によって改善する。
- 洗浄効果…油性物質から形成された汚れ成分を除去する。
寺尾啓二先生のプロフィール

写真:寺尾啓二先生(左)/ワッカーバイオケム社(右)
1986年 京都大学大学院工学研究科博士課程終了
ドイツ ワッカーケミー社ミュンヘン本社 勤務
1988年 ワッカーケミカルズイーストアジア株式会社 勤務
1993年 中央大学理工学部応用化学科兼任講師
1997年 日本シクロデキストリン学会理事
2002年 (株)シクロケム設立、代表取締役に就任
2005年 日本シクロデキストリン工業会副会長
2006年 東京農工大学客員教授
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